今回はキャンプそのものとは直接関係ないのですが、スノーピークと村の鍛冶屋(山谷産業)の訴訟について少し触れたい(というより思ったことを書いておきたい)と思います。有益な情報とか全くなく、個人的な思ったことをツラツラ書いているだけです。ある意味ブログっちゃブログっぽいかもしれませんけど(笑)
まぁ、色々な所でも書かれていますし、それぞれのHPなどにもお互いの主張などがUPされていますので詳細は書きませんが、要はエリッゼステーク(山谷産業)がソリッドステーク(スノーピーク)を真似したので販売やめろ、というスノーピーク側から訴訟みたいです。
2022.12.29追記
スノーピーク社の記事は削除されていました。
以前はHPにも掲載があったのですが…。
→アドレスが変わってただけで残っていました。
鍛造ペグの中では有名どころの2つかと思いますが、どちらのメーカーも好きですし、ほかのギアなんかも持っていますので、訴訟という手段以外で解決できなかったものなのかというのがホント心から思う事です。企業イメージという意味ではどちらの企業にもダメージあるでしょうし、負けたほうなんかは結構な痛手かと思います。
※スノーピーク側は上場企業ですし、勝てる見込みがあるから訴訟に踏み切ったのでしょうから、結果は見えてる気もしますが…。
ぶっちゃけ、エリッゼステークがソリッドステーク以外の鍛造ペグで一番有名だからなのかもしれませんが、コールマンもロゴスも似たような鍛造ペグを出しているのに、なぜ山谷産業だけなの?とか思ったりもしました。実際の理由や内情は外部からはわからないので、色々ほかにもあったのかもしれません。そもそも鍛造ペグなんか結局用途と機能を考えれば、似た形状になっちゃうので仕方ないとか思うのは素人考えなんですかねー。でも、同じ新潟・三条市の企業なのに仲良くできないもんなのですかね( ;∀;)
というより、私が持ってる鍛造ペグはすべてエリッゼステークなので、結構ショックでした。ソリッドステークを買わずにエリッゼステークを買ったのは単純に価格の問題が一番、もう一つは楕円形状ってのが抜くときに便利だったりするのも理由の一つです。まぁ、購入(選択)理由は人それぞれでしょうが、主な理由はここらかと思います。(カラーバリエーションが豊富ってのもあるかもしれません。)
一応、私自身も分野は違いますが製造業で働いているので、多少ここらの事情(競合が似たようなものを作るケース)は分からんでもない、というよりたまにある(^_^;)と感じる部分も大きいです。山谷産業が先発のソリッドステークを悪意を持って真似しようとしたとは思いませんが、後発企業が先発企業のターゲット商品を研究するのは当然あります。目標とするのは、同じ機能を有するなら価格を下げる、同じ価格帯なら付加価値をつける、などが鉄板の改善部分です。ここで問題になるのはどのレベルがNGかどうか、の判断になりますが、会社規模が小さくなればなるほど、コンプライアンスが緩い傾向がある(もちろんそうじゃない会社もあります)ので、見た目ほぼ同じで価格安いなんて商品が出てきます。
Amazonとか楽天に出品されてるものなんかよく見かけますけど、有名メーカーの商品と写真が全く一緒とか、ほとんど形一緒よね、みたいなやつです。どちらかと言うとこんなのを何とかして欲しいと思ったり。。。
ただ、これは私の個人的な意見ですが、『安いものには安いだけの理由がある』と思っています。似たような企業規模であれば、という前提になりますが、材料を安いものを使っている、作り込みが甘い、検査工程を省いている部分がある、等々色んな理由があります。中には薄利(酷いときは赤字)で売ってるケースもありますが、実際の製造現場でお金とにらめっこしながら仕事してると往々にしてそんな製品の対応は雑になりがちな印象があります。(あくまで私の職場の印象ですけど(^_^;)) もちろんその会社の努力の賜物で、他社よりすぐれたノウハウがあるから安いんだ、とかもありますので全てがそうではありませんが、やっぱり安い業者さんとかだと何かしら欠けてる印象があります。納期管理だったり、品質管理だったりとか。
だから逆に言うと高いものはきっちり作り込まれているので、ハズレが少ないとも言えます。ただ難しいのは、大手が商社に丸投げ→更に外注→外注→…とか言うケースなんかは中間マージンで価格が跳ね上がってるだけなので、そこらの見極めが難しいとこではあります。ホント末端の加工業者の売値と最終の販売価格の差が大きいこと。。。
でも何でも安けりゃいいと言う風潮を作り出しているのは、我々エンドユーザーにも一因があると思います。気に入ったもの、良いと思うものには少々高いと思っても購入する。それが結果的に長持ちして無駄な出費を減らす。安物買いの銭失いでしたっけ?こういう事にならないように、購入する側も良いものを見分けられる眼を養わなければならないなぁとか少し思いました。安いだけの粗悪品は市場から放っておいても駆逐されるようになればいいですね。
※決してエリッゼステークが粗悪品と言ってる訳では無いです(^_^;)
どちらかと言うとアレも真似される側の商品だと思ってます。
長々と思いつくままにグダグダと書きましたが、スノーピークも村の鍛冶屋も好きなブランドなので、本当にこれ以上の泥沼にならずに着地してくれることを祈っています。
2024.07.21追記
2024年7月5日に東京地裁がスノーピーク側のすべての請求を棄却するとの判決を出したようですね。
※ニュースは知っていたのですが、ブログを更新していませんでした・・・。
株式会社スノーピーク(以下「スノーピーク社」といいます。)が株式会社山谷産業(以下「当社」といいます。)を被告として提訴した不正競争行為差止等請求訴訟(令和2年(ワ)第28384号、以下「本訴訟」といいます。)において、東京地方裁判所は、2024年7月5日、原告であるスノーピーク社の請求を全て棄却する旨の判決を言い渡しました。
山谷産業(村の鍛冶屋)側の全面勝訴ってとこなんでしょうか。上の方でも少し触れていますが、スノーピーク側が山谷産業をターゲットにした理由もよく分からない(類似品の中では一番売れてたから?)のですが、エリステに関してはそこまで模造品って印象は受けないですけど、無名メーカーなんかだと明らかに…ってのもあるだけに、少々後味の悪い裁判(双方にとってイメージダウン)だった気もします。
それにしても、スノーピークは何かと踏んだり蹴ったりな最近ですね。前社長(娘さん)のゴタゴタからの退任があり、上場廃止があり、そして今回の敗訴。メーカーとして無くなったわけではないのでユーザーとしては直接的な影響は少ないのかもしれませんが、非上場化することで自由な経営環境になっていいニュースを届けて欲しいところです。
▼スノーピークに関する記事はこちらです。
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