皆さん、こんにちは(^▽^)/
今回は我が家のガソリンランタン(Coleman/POWERHOUSE295)のメンテナンスです。ガソリンランタンを光らせるためにはマントルと言われるカバー(発光体)が必要なのですが、どうしても使用していると破れてしまうことがあります。そのようなときは交換することになるのですが、マントルの交換手順と空焼きについてを説明したいと思います。ハードルが高そうな印象もありますが、実際にやってみると非常に簡単ですので、ガソリンランタンをお持ちの方は是非とも自分で交換できるようになった方がいいですね!
そもそも”マントル”とは??
ガスマントル(英: gas mantle)は炎にさらされたときに明るい白熱光を出すための器具である。白熱ガスマントル(はくねつガスマントル)、ヴェルスバッハマントル(英: Welsbach mantle)とも。
名前はヨーロッパや北アメリカで19世紀に街路中にあったガス灯のもともとの熱源を指し、マントルは炎の上へのつるされ方を指している(訳注: mantleは英語で覆いという意味)。持ち運び用のキャンプ用ランタンや加圧式の石油ランタン(英語版)、一部のオイルランプで今も使われている。
出典:ガスマントル – Wikipedia
このように割と古くからある仕組みであり、LEDなどの電気系の光と違い温かみのある光り方をします。ガソリンランタン自体は、利便性と言う意味では電気にはかないませんが、焚き火と同じく適度な揺らぎがあり、独特のガスの音と合わせてキャンプらしさを特徴づけるものではないかと私は考えています。おそらく今使っているPOWERHOUSE295が使えなくなったとしても、またガソリンランタンを購入することになると思いますね!
画像出典:多くのキャンパーを魅了するガソリンランタン! | コールマン オンラインショップ (coleman.co.jp)
この画像のオレンジ色に光っている部分がマントルになります。ランタンの種類に合わせてメーカーごとに色々な種類(形状)が販売されているので、適したものを購入する必要があります。
同じコールマン(Coleman)のランタンでも数種類のマントルが販売されているので、違うもは装着できないため、注意が必要です。大抵、適合商品が商品の袋に印刷されていたり、Web上の商品ページに記載があるので、所有しているランタンの型番を確認してみてください。
マントルの空焼きについて
まず、交換手順の説明の前に一つだけ注意点があります。
マントルは最初に使う前に「空焼き」を行う必要がある!
そもそも”空焼き”とは何かと言いますと、一度マントルを燃やして白い灰状の物質にしてしまう事です。そうすることでこのマントル内でガスが効率よく発光するようになるようです。
電灯の無い時代とは言え、よくこんな仕組みを思いつきますよね…
マントルはおおむね梨の形をした、絹糸やカラムシによる人工絹糸、レーヨンでできた布製の袋である。希土類の金属塩が繊維にしみこまされている。炎にマントルがかざされると繊維は燃えてなくなり、金属塩は固形酸化物になりもとの布製の袋の形にもろいセラミックの外枠ができる。
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マントルは炎を小さく保ち燃料流量率がただのランプより高いようにマントルの中に炎をおさめることにより燃焼効率がよくなる。マントルの中だけで燃焼させることで炎からマントルへの熱移動の効率がよくなる。布素材がすべて燃え尽きるとマントルは縮んで、最初に使った後はとてももろくなる。
出典:ガスマントル – Wikipedia
私も昔はマントルをただ交換するだけだと思っていたのですが、手順を調べてみて空焼きが必要だと分かった時は、少し『えー!』って思ったりもしたのですが、いざ実際にやってみると大して難しくも無く(後ほど説明しますが、ただ火であぶるだけ)、少し拍子抜けというか逆にこれだけでいいのかと不安になった記憶があります。
それでは空焼きも含めて実際の交換手順を説明していきます!
マントルの交換手順について
それでは、実際にマントルの交換手順について説明していきます。大きく分けて次の3つの工程に分かれています。
- ランタンの分解
- マントルの取り付け+空焼き
- ランタンの組み立て+点灯確認
A:ランタンの分解
まずは最初の工程:ランタンの分解についてです。
まずは上部についているベンチレーター(傘みたいなやつ)を取り外します。下の写真のように上部のナットを外すだけで取り外し可能になります。
その次はグローブ(ガラスの筒)を取り外します。こちらは単純にのせてあるだけなので、そのまま上の方向にそっと抜くだけです。
ただのガラスですので、非常に割れやすいです!取り扱い注意!
ちなみに、今回グローブがかなりススで汚れていたのでついでに掃除してみました!
ここまでくれば破れたマントルにアクセスできますので、マントルを取り外します。今回の場合、左側のマントルが破れたのと、右側のマントルが根元から破れて落ちていました。
取り外す際はひもなどが残らないようにきっちりと除去してください。
B:マントルの取り付け+空焼き
続いての工程はマントルの交換作業の本番になります。マントルそのものを取り付けるのと、初めてだと少しの恐怖心が残る”空焼き”についてです。
先ほど取り外した部分にマントルを取り付けます。
このタイプ(21A)については、紐で結ぶタイプです。そのため、緩まないように取り付ける必要があります。なお、紐の長さは少し長いので結び終わった後は短く切る必要があります。
今回のメインイベントの空焼きです。
空焼きについては、マントルの下側からライターなどの火であぶります。全体に火がまわるようにする必要があるため、下側全体を満遍なくあぶるようにイメージして火をつけていきます。
この写真のように、自然に燃え広がってくれますので、途中で消えてしまうことが無いようにだけ注意してください。ただ、途中で消えた場合は追加で火をつける必要がありますが、一度火が付いた部分は非常にもろいので、細心の注意を払って作業が必要です。
煙とニオイが結構出ますので、基本的に屋外での作業がベターです。
ある程度全体に火が回ると、このようにしぼんだ状態になります。
C:ランタンの組み立て+点灯確認
空焼きまでが終了すると、分解したときの逆の手順で組み立てていきます。
分解したのと逆の手順(グローブ→ベンチレーター)で取り付けていきます。注意点としては、空焼き後のマントルは非常にもろくなっている為、グローブや自分の手などでうっかり触ってしまわないように作業を行う必要があります。
組み立てが完了すると、一度点灯確認を実施する必要があります。
空焼き直後に、小さくしぼんでいたマントルを一度点灯させる(ガスを封入)ことにより、写真のようにきれいに膨らんでくれると成功です!
と言う訳で、今回はマントルの交換・空焼きについての説明でした。やはりガソリンランタンの光は暖かくてLEDランタンにはない温かみだと思います。正直なところ、かなりガタが来ているランタンですので、いつまで元気で動いてくれるかは不明ですが、これからも大事に扱って長く付き合っていきたいですね!
ちなみに、我が家のPOWERHOUSE295は古くてもう新品はほぼ入手不可ですが、ツーマントルランタンならこれが最新のタイプになりますかね?今のが壊れてもまたガソリンタンタンが欲しいです!!
最後までご覧いただきありがとうございます。